COOLDOWN/side story
クールダウンsidestory夜刀浦の神(CD)
フェレット専用のヒヒイロカネ
司書室の奥にある第2図書室に入った。
一見すると小さな部屋にしか見えない第2図書室だが、書架の回廊だけでなく地下に巨大なダンジョンが広がる無限図書館だった。
ゲームのような4人パーティで地階に続く階段を降りた。
もっと下の別の階で、神智科名物である実戦形式のテストがあるそうだ。
試験場が大書庫前の広場だと聞いたから少し歩く必要がありそうだ。
先行するフェレットとミヒャエルの重装甲組の背中を見て奇妙な現象を発見した。
ミヒャエルのランスが背甲の金具に固定されていることならば常識の範疇だが、フェレットの大剣が重力の法則に反している。
ツヴァイハンダーに付属する鎖で装甲服の背中に引っ掛けているのだが、浮いている大剣を引っ張っているだけに見える。
ミヒャエルと軽い口喧嘩していたフェレットが俺の視線に気付いた。
「ツヴァイハンダーの不自然さが気になるようですが、ロミーさんからもらった重力制御の『魔剣』です」
吸血鬼の念動力を受けて重力制御の効果を発揮する『魔剣』だと説明された。
ロミー・マーズが配下の鍛冶職人に製作させたフェレット専用のヒヒイロカネだという。
ニッケルコバルト鋼をベースに白金族6元素、レニウム、金、銀、銅、そして水銀を微量添加することで精製純度や質量比の微調整を行い、霊気の周波数合わせや振動数の条件付けで、フェレットの『魂の力』と同調させたそうだ。
超自然科学の授業で習ったが、金銀と白金族6元素や、コバルト、ニッケル、銅、レニウム、水銀が、軌道転移単原子元素だ。
原子核がハイスピン状態になると、素粒子の角運動量スピンが四次元の角度となる。
要するに三次元世界の法則から外れた超自然現象を発生させるのだ。
クールダウンsidestory夜刀浦の神(CD)
フェレット専用のヒヒイロカネ
司書室の奥にある第2図書室に入った。
一見すると小さな部屋にしか見えない第2図書室だが、書架の回廊だけでなく地下に巨大なダンジョンが広がる無限図書館だった。
ゲームのような4人パーティで地階に続く階段を降りた。
もっと下の別の階で、神智科名物である実戦形式のテストがあるそうだ。
試験場が大書庫前の広場だと聞いたから少し歩く必要がありそうだ。
先行するフェレットとミヒャエルの重装甲組の背中を見て奇妙な現象を発見した。
ミヒャエルのランスが背甲の金具に固定されていることならば常識の範疇だが、フェレットの大剣が重力の法則に反している。
ツヴァイハンダーに付属する鎖で装甲服の背中に引っ掛けているのだが、浮いている大剣を引っ張っているだけに見える。
ミヒャエルと軽い口喧嘩していたフェレットが俺の視線に気付いた。
「ツヴァイハンダーの不自然さが気になるようですが、ロミーさんからもらった重力制御の『魔剣』です」
吸血鬼の念動力を受けて重力制御の効果を発揮する『魔剣』だと説明された。
ロミー・マーズが配下の鍛冶職人に製作させたフェレット専用のヒヒイロカネだという。
ニッケルコバルト鋼をベースに白金族6元素、レニウム、金、銀、銅、そして水銀を微量添加することで精製純度や質量比の微調整を行い、霊気の周波数合わせや振動数の条件付けで、フェレットの『魂の力』と同調させたそうだ。
超自然科学の授業で習ったが、金銀と白金族6元素や、コバルト、ニッケル、銅、レニウム、水銀が、軌道転移単原子元素だ。
原子核がハイスピン状態になると、素粒子の角運動量スピンが四次元の角度となる。
要するに三次元世界の法則から外れた超自然現象を発生させるのだ。
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